特集月:2007年1月
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地震大国日本の住まいを考える

地震大国日本の住まいを考える
地震大国・日本が揺れている。記憶に新しいところで、マグニチュード8の十勝沖地震、マグニチュード6.2の宮城県北部地震など。海外でもスマトラ島沖地震は甚大な被害をもたらしている。近年、私たちが暮らす岐阜県に大地震は起こっていないものの、東海地震、東南海地震の危機が言われている。それは数十年以内であるかもしれないし、もしかすると明日かもしれない。
これから家づくりを計画する人、今、建築の真っ最中である人、そして憧れのマイホームが完成したばかりの人。いつ起こるか分からない地震に対する備えはどうだろうか。直下型で、家の真下から巨大なエネルギーで揺らされれば、どんなに備えをしても万全ではないかもしれない。いくら我が家が万全な対策をしても、隣家の倒壊によって被害を受けるかもしれない。それでも、最低限の知識は身につけておきたいし、考えられる対策を知っておいてソンはないはず。
最近の住宅における関心事でも、高いウエイトを占めるのはやはり地震対策である。現在の地震に対する認識や考え方、対策などをまとめてみた。いくらかでも参考になれば幸いである。

地震の種類
海溝型…大津波にも警戒が必要

日本で起きる地震は主として2種類に分類される。1つめが、「海溝型」と呼ばれるもので、海溝や、海溝より浅く幅が広いトラフ沿いに起きる。近年取り沙汰される東海地震や東南海地震は海溝型である。一定の割合で規則正しく発生し、過去のデータと照らし合わせて、近い将来に発生が予想されている。特徴しては、地震の規模を示すマグニチュードが大きく、揺れる範囲も広範にわたる。深い海底を進言して起きるため、大津波を伴うことが多く、被害はより大きなものが予想される。
過去の代表的な地震としては、1923年、マグニチュード7.9の関東地震や1944年に起きたマグニチュード7.9の東南海地震、さらには1946年に起きたマグニチュード8の南海地震などが挙げられる。
直下型…内陸部の都市を直撃する危険がある

海で起きるプレート型地震に対して、陸の活断層が震源となる地震で、海溝型より規模は小さい。活断層は概ね1000年から10万年に一度しか大地震を起こさないため、現状では予知が難しいとされている。特徴としては、局地的に発生し、地震発生の間隔が長い。そして揺れる時間は比較的短い。海溝型より規模は小さいとされるが、局地的で都市の真下で起きることもある。
過去の代表的な地震としては、1945年に起きたマグニチュード6.8の三河地震や、1995年に起きたマグニチュード7・2の阪神・淡路大震災が上げられる。予想されている東海地震などのプレート型地震は、強い揺れが1分以上続くとされているが、阪神・淡路大震災の揺れは約11秒に過ぎない。それでも局地的であるだけに、あれほどの大きな被害をもたらしたのである。
濃尾地震

岐阜県美濃地方を襲った濃尾地震は直下型である。マグニチュード8、世界でも最大級の内陸地震である。阪神・淡路大震災、関東大震災よりもマグニチュードの数値では上回った大規模地震である。
発生したのは1891年、明治24年である。震源地は本巣市根尾。午前6時37分に地響きをたてて大地を揺らしたという。根尾谷断層には今もその爪跡が生々しく残されている。


あなたの家の地震対策は万全ですか!?

建築基準法に見る地震対策 >>>
 

地震対策
耐震+制震 パワーガード
[耐震と制震の性能を併せ持ち、振動エネルギーを減少させる]
制震 GVA(ジーバ)工法
[粘りで振動を吸収する住宅のショックアブソーバー]
耐震+制震 SDU-W工法
[建物補強プラス振動エネルギーの減少]


現在の主な地震対策
現在の地震対策は主に3種類。耐震工法、免震工法、制震工法と呼ばれるもので、各工法ごとに特徴がある。考え方は人それぞれに違うため、一概にどれがオススメとは断定できない。コスト面にも違いがあるし、その効果も異なる。それぞれの考え方に理解を示すならば一考する価値はあるだろう。
いずれにしても、納得いくまで調べて、必要に応じて導入を検討してみたい。

免震工法
地震の揺れを逃がす

地盤と建物を切り離して、建物に地震の揺れを伝えない工法で、地震のエネルギーを逃がすことを目的としている。地面と基礎の間に特殊なゴムパッキンなど免震装置を挟むことで、地面からの振動を建物に伝えないようにするvというもの。効果は見込めるが、コストがやや高い。
耐震工法
建物の剛性を高める

筋交いや耐力壁を追加して、地震の揺れに耐える工法で、建物全体の剛性を高めることを追求する。2×4工法やパネル工法などが代表的であり、柱や土台、梁、筋交いなどの接合部を金物により強化することで、地震耐力を高めるという方法も、耐震工法といえる。
制震工法
振動エネルギーを低減する

壁の内部に振動を吸収する装置を設置して、地震の揺れを低減する工法で、地震による揺れを装置によって吸収することを目的としている。振動エネルギーを吸収する特殊装置は、商品により異なるが、概ね自動車のサスペンションのようなイメージ。


 


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